
1/16(木)に「現地スタッフに聞く!パジュ英語村の生活と韓国の今」と題したインスタライブを開催いたしました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
お時間が合わず見逃してしまった方のために、お話した内容をレポートいたします!
インスタライブはこの2名でお話させていただきました。
・SKYUS日本事務局 小山玲
・SKYUS韓国事務局 ソ ヒジョン
-韓国でパジュ英語村が設立された経緯
(小山)
まず簡単に、パジュ英語村についてご紹介させていただきたいと思います。
パジュ英語村は、韓国京畿道パジュ市にある、自治体が運営する公的な英語教育施設として2006年、今から19年前に設立されました。
京畿道というのは日本でいう「県」のような自治体にあたるのですが、仁川空港から北に約1時間の場所にあり、子供たちの教育に力を入れている地域でもあります。
東京ドーム6個分という広大な敷地の中に教育施設や宿泊施設が揃っていて、私たちも最初に訪れた際は大変驚きました。
今では「京畿道未来教育キャンパス」という名称に変わり、英語教育だけではなく、プログラミングなどのSTEM教育やK-Pop、ダンスなどの施設も揃えた総合教育施設として活用されています。
京畿道の学校ではこの英語村を使って、英語教育のための3日~1週間の合宿を学校単位で行っています。
パジュ英語村として国際交流にも力を入れていきたいとのことで、私たち日本からのグループや、タイやロシアなどからも参加者を集めて国際交流キャンプも実施しています。
-韓国の子どもたちの英語力、日本の子どもたちの英語力について
(小山)
ヒジョンさんはこの国際交流キャンプ開始当初からもう何年も子どもたちの受け入れをしてくださっていますが、韓国の子どもたちと日本の子どもたちの英語力の違いなどはどう感じていらっしゃいますか?
(ヒジョン)
このパジュキャンプが始まった当初はやはり、韓国人の子どもたちのほうが英語が話せる印象があったのですが、ここ数年で日本の子どもたちもすごく英語力が伸びてきている印象ですね。
ですので、今はそこまで韓国人も日本人も差があるわけではありません。
ただ日本の子どもたちがこちらに来て驚くのは、韓国人の子どもたちのパワーというか積極性です。韓国人は周りを気にせずどんどん発言したり、話しかけてきたりするので、日本の子どもたちは最初圧倒されてしまうのですが、一緒に過ごしていくうちに日本の子どもたちもどんどん積極的に話すように変化していくのが印象的ですね。
(小山)
そうですよね。韓国と日本の子どもたちは、授業中は英語オンリーですが、それ以外の時間には英語、韓国語、日本語とジェスチャーを使ってがんばってコミュニケーションを取っているのが微笑ましいですよね。
寮の中や食事中にも慣れない感じで話していて、それでも何か伝わってるのがすごいですよね。子どもたちの柔軟性というか順応性がすごいなと思います。
(ヒジョン)
はい、そして韓国語や日本語を教えあっていて。帰る頃には手紙を書きたいから、これって韓国語で何て言うの、って私に聞きに来る子どもたちもいますよ。
(小山)
英語学習はもちろんですが、それ以外にも韓国語や韓国人とのふれあいで得られることが多いんじゃないかなと思いますね。
(ヒジョン)
最初は大人しかった日本人の子どもたちが段々自信を付けて発言できるようになっているのを見ると、子どもたちの自信につながるキャンプでもあるかなと思います。
-英語村での生活について
(小山)
では次に、パジュ英語村での生活についてご紹介できたらと思うのですが、パジュ英語村の安全面、セキュリティについてはいかがでしょうか?
(ヒジョン)
パジュ英語村は小学生の子どもたちでも安全に生活できるようになっていますので、ご安心いただけたらと思います。入口にはゲートがあって関係者以外は入れないようになっていますし、寮には寮長さんが常駐していて、その寮に滞在している人しかドアが開けられないようになっています。
キャンプ中は子どもたちが一人で行動することはほとんどないですね。朝は寮長さんがカフェテリアにお連れしますし、授業には先生が皆さんを迎えに来て連れていきます。
昼食や夕食が終わった後には少し休憩時間があるのですが、皆さんだいたい英語村にある小さいコンビニに行ってお菓子を買ったりしています。
(小山)
先生や寮長さんたちは、いつも人数確認に細心の注意を払っていますよね。
(ヒジョン)
そうですね。常に人数を数えて気を付けていますので、一人ではぐれてしまうということはないですね。
(小山)
ただ、英語村の先生方や私たち引率スタッフのスタンスとしては、このキャンプで子ども自身が自らできる事は自主的にやってもらうために、大人は干渉しすぎない接し方をしていますよね。
せっかく親元を離れて6日間を過ごすキャンプなので、しっかりと自立をして帰ってもらいたいなという思いもあります。
(ヒジョン)
はい、そうですね。子どもたちが自分で考えて動けるように、何でもかんでも手を出さないようにしていますね。
-現在の韓国の様子は?
(小山)
さて、最近は年末あたりから韓国のニュースが日本でも多く目にしています。この点みなさんもとても気になるところかなと思うのですが、今の韓国の様子はいかがですか?
(ヒジョン)
はい、そうですね。12月3日にユン大統領が戒厳令を発令した事から、その行為が違法な内乱罪にあたると主張する派と、大統領が持つ合法的な統治行為だと主張する派に別れて、国会議員とその派を支持する市民が集会を行っている状況でした。
今に始まったことではなくて、2年ほど前から保守派と進歩派、与党・野党間の厳しい対立が続いていたんですね。そういう雰囲気から我慢できなかった大統領が戒厳令を発令したという事になっています。
昨日(1月15日)ユン大統領が逮捕され、拘束されましたが、支持者達の集会はまだ続くと思います。ただ、その集会は毎週土曜日に、ソウルの国会議事堂前や光化門の一定の場所で行われているので、その辺りを通らなければ特に目にすることはないと思います。
(小山)
現在の政治の混乱について日常生活に支障はありますか?
(ヒジョン)
たしかに混乱が続いていて、大統領がいつまで拘束されるのか、政治がどうなるのか、かなり不安定な状況なので不安はありますが、一般市民は普通に生活をしていますし、仕事も学校も行っていますし、普段の生活には特に影響なく過ごしていますよ。
(小山)
パジュ英語村については何か影響はありそうですか?
(ヒジョン)
それは特にないですね。今もパジュ英語村では韓国人の子どもたちだけの冬キャンプが行われていますし、先生たちも普通に授業をしています。
今は冬休み中なので韓国の学校はお休みなのですが、影響は何もないと思ってもらって大丈夫です。
あとは、皆さん金浦空港で待ち合わせをして団体バスでパジュ英語村に移動するのですが、行きも帰りもソウルは通らず直接向かうので、そういった集会などに出くわすことはないですね。
(小山)
ありがとうございます。私たちが行く3月には少し状況が落ち着いているといいですね。
では、インスタにいただいているご質問にお答えしていきます。
-寮の部屋はどのように分けられますか?韓国人日本人ミックスでしょうか?
(ヒジョン)
寮は男子と女子で棟が分かれていて、その中で4人から6人の部屋に分かれます。
お部屋は韓国人同士、日本人同士の部屋割りになっていますが、皆さん寝る時間までホールやお部屋に集まって、韓国人と日本人で混ざって遊んでいる感じです。
ですので寝る時だけ韓国人、日本人で分かれるのですが、子どもたちはみんな朝から晩まで英語の中で過ごしていてかなり疲れてしまいますので、寝る時間だけはホッとできる時間にしておきたいのと、やはり国が違うと生活習慣が違いますので、お部屋は分けている形になります。
(小山)
そうですよね、本当に子どもたちは寝る直前までお友達とおしゃべりしたりお菓子パーティをしたり、ほとんどお部屋にいないですね。
では次の質問です。
-英語も韓国語もできないのですが、大丈夫でしょうか?
(ヒジョン)
それはあまり気にされなくて大丈夫だと思います。一応、自己紹介ができる程度の英語力があると良いですが。授業は学年別に分かれて行うのですが、読み書きをするというよりはグループで何かをする授業が多いので、そのグループの中で英語ができる子ができない子を助けてあげたりしていますね。
手を動かしたり体を動かしたりする授業が多いので、英語が苦手でもがんばってジェスチャーや簡単な単語で乗り切ることはできますよ。それでも伝わった時の達成感があったり、一週間乗り切ったという自信をつけて帰る子が多いですね。
(小山)
ありがとうございます。
では最後に、春休みキャンプのご案内です。
春休みキャンプは最少催行人数に達していますので、実施は確定しています。現在、残席が20名ほどとなっております。
お申込みご希望の方は、お早めにウェブサイトよりお手続きをお願いいたします。
資料請求:https://www.english-village-paju.com/contact/
※オンライン資料と春休みキャンプ説明会動画をメールでお送りします。
春休みキャンプ詳細ページ:https://www.english-village-paju.com/springcamp/
お申込フォーム:https://www.english-village-paju.com/application/
※羽田空港発着の団体枠が残席わずかとなっております。ご検討中の方はお早めにお問合せください。